クレラボ

クレーンゲーム攻略には「重心」の理解が重要

※本記事の内容には、筆者の経験に基づく主観的な意見も含まれています。

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クレーンゲームは「重心」を理解することが重要

クレーンゲームで景品を獲得するには、景品の 「重心」(重さの偏り)を理解することが非常に重要です。

重心を把握しないまま闇雲にプレイしてしまうと、必要以上にプレイ回数(手数)を重ねてしまったり、最悪の場合いつまでも景品を取れないこともあります。

逆に、事前に景品の重心を知っておいたり、実際にアームで持ち上げたときの動きを見て重心を予測できれば、攻略の精度は格段に上がります。


もちろん、クレーン(アーム)のパワーが極めて強い設定なら、景品が重かろうが重心がどこにあろうが強引に動かせてしまう場合もあります。

しかし、そのような力任せの攻略法は設定や店舗が変わると通用しにくく、再現性も低いのが実情です。

そこで本記事では、クレーンゲームにおける重心の重要性と、重心情報を共有・活用するための取り組み(重心情報まとめサイト「クレラボ」を作成した経緯)について解説します。

クレゲイメージ

クレーンゲームの楽しさと、取れないときの悔しさ

筆者はもともとクレーンゲームが大好きで、お菓子・ぬいぐるみ・フィギュア・雑貨などジャンルを問わず、景品が何か取れればそれだけで楽しい!というライトなプレイヤーでした。

YouTubeやSNSで上手な人たちのプレイ動画を見ているうちに、「どうやったらあんなふうにうまく取れるのだろう?」と興味が湧き、クレーンゲーム攻略のテクニック(いわゆる「ワザ」)を勉強して真似するようになりました。


しかし、実際にやってみるとうまく行かないことも多く、何度も挑戦して景品を狙う 「沼」 にはまってしまい、結局取れずに終わる…という苦い経験もたびたび味わいました。

特にフィギュアなど自分の好きな作品の景品は「どうしても欲しい!」と深追いしがちで、その結果取れないと悔しさやイライラが募ってしまいます。

そんな中、あるときYouTubeでプレイヤーが景品の重心を意識しながら攻略している動画に出会いました。

また「クレーンゲームは物理学だ!」と解説する大学教授の存在も知り、クレーンゲーム攻略における重心という視点に強く興味を惹かれました。

この出会いをきっかけに、重心についてさらに深掘りして学んでみることにしたのです。

重心を知れば景品を大きく動かせる

重心を理解するとクレーンゲームの景品の動かし方が大きく変わります。

筆者自身、YouTubeでテクニックを学んでいましたが、当初は重心の重要性を知らなかったために、景品の動きの違いをいまひとつ理解できていませんでした。

では、重心を意識すると具体的に何が変わるのでしょうか。


ポイントは**「景品の重い側ではなく、軽い側を持ち上げる」**ことです。

景品には重心が偏っている方向(重い側)と反対の軽い側があります。

軽い側を持ち上げれば景品を大きく動かすことができ、重い側を持ち上げようとしても動きは小さいのです。

  • 軽い側(重心とは反対側)を持ち上げる: 景品が大きく持ち上がり、グッと動く
  • 重い側(重心がある側)を持ち上げる: 思ったように動かず、場合によってはほとんど持ち上がらない

つまり、このコツを知っているだけでたった1手で景品を大きく動かし、必要なプレイ回数を大幅に短縮できるのです。

重心の考え方:具体例

よくある「橋渡し」設定(2本の平行なバーに景品が橋のように乗せられている台)で重心について考えてみましょう。

箱型の景品の上側と下側のどちらをアームで持ち上げたら、一番大きく動かせると思いますか?

重心サンプル1




🤔


そう、重心がどちらにあるか分からない状態では、実際に1回試してみないことにははっきり分からないでしょう。



ですが次はどうでしょうか?
重心サンプル2
「景品の上側は100グラム、下側は500グラム」というように重さが分かっているとしたら、答えは明らかです。
軽い上側を持ち上げると景品は大きく傾き、バーの上でグッと動いてくれます。




もう1つ例を出してみます。

景品の四隅それぞれの重さが分かっているケースも考えてみます。
例えば、箱の左下が500グラムと最も重い場合、どこを持ち上げると一番大きく動きを出せるでしょうか?
重心サンプル3





🤔


答えは、対角に位置する右上です。
重心サンプル4
左下(重い側)を支点にして右上(軽い側)を持ち上げると、景品が大きく傾いて持ち上がり、バーの上で大きく移動します。

景品を左右に振って動かす方法

次に、景品を左右に「振る」(揺さぶって動かす)テクニックについて説明します。

アームの左右の爪の入れ方次第で、景品を左方向・右方向のどちらに振るかをコントロールできます。
先ほどの例で景品の右上(軽い側)を持ち上げる場合でも、アームの寄せ方によって左に振ることも右に振ることも可能です。

  • 左に振りたい場合:右側のアームを景品の右上の角付近に入れて持ち上げ
  • 右に振りたい場合:左側のアームを景品の左上の角付近に入れて持ち上げる

下図は左に振った場合のイメージです。
重心サンプル5

右アームを景品の右上寄りに入れて掴むと、景品の右側(軽い側)を長く持ち上げる形になり、左下の重い側を支点として景品を大きく左方向へ振ることができます。

逆に、もし左アームを誤って重い側(左下寄り)に入れてしまうと、重い側を持ち上げる時間が短くなるため右方向への振れ幅は小さくなってしまいます(アームパワーによってはほとんど振れません)。

重心サンプル6
このように重心を理解した上でアームを入れる位置を工夫すれば、景品を意図した方向に大きく動かすことが可能です。

その結果、少ない手数で景品をバーの間に落とすことにつなげられます。

事前に重心情報を知るには?

景品の重心位置は、プレイして持ち上げてみなくても事前にインターネットで調べて知ることができます。

特にSNSの X(旧称Twitter) では、有志のクレーンゲーム愛好家たちが新しい景品の重心情報を投稿してくれています。
例えば「831生活」さんや「M erry☆An」さんといったユーザーが、驚くことに無償で詳細な重心データを公開しており、それらは信じられないほど価値のある情報源です。

筆者も彼らの投稿に何度も助けられ、感謝しながら活用させてもらいました。
そして私(筆者)自身もX上で重心情報を発信するようになりました。

実際のプレイ中にもXで景品名や重心情報を検索しながら攻略することがよくあり、重心情報は大いに役立ちました。
ただ、そうした有益な情報にもっと手軽にたどり着けたら便利だとも感じていたのも事実です。
また、この重心情報をより多くの人に知ってもらえれば、クレーンゲームがもっと楽しくなるだろうとも思いました。

そこで、複数の景品の重心情報をひとまとめにして見やすく提供する重心情報まとめサイト「クレラボ」を開設しました。
重心情報は新しい景品の登場日に合わせてSNS上に投稿されることが多いので、ぜひ積極的に活用してみてください。

どれも有志の方々が無償で提供してくださっている貴重な情報ばかりです。
上手に活用すれば、クレーンゲームを今まで以上に効率良く攻略でき、さらに一層楽しめるようになるはずです!

まとめ

クレーンゲーム、特にフィギュアなど箱物景品の攻略では、景品の重心を見極めることが非常に重要なポイントです。
重心を理解して立ち回ることで、必要な手数を大幅に減らすことができ、プレイの充実感も増します。
事前情報や物理の知識を上手に活用して、効率的かつ楽しく景品をゲットしてみてください!